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様々な約束事や慣習に縛られがちなお墓まわりのあれこれ。お墓の守り方、仕舞い方を解説します|さくらサービス東京


終活のシニア

シニアが直面するお墓や仏壇の問題は、身近なことなのに知られていない事が多く、今の生活様式に合っていないのに「こうするものらしい」という雰囲気で続けてきたことが多いので問題が複雑になっているのだと思います。宗教観ではなく史実やマーケットの状況をもとに全体感でアドバイス致します。


この質問に答えられますか?

お寺にお布施を払いますが、何のために払っていますか?

お墓参りに行かなければいけないと思っていませんか?

先祖代々のご先祖様を何世代前まで知っていますか?


これらの質問の答えの裏には、一般の人が知らない別の意図が隠されています。これを知ると今までの印象やこだわりが変わります。

知らなかったことで距離を置いて考えたり遠慮したりして違和感を持ちながら自分に最適なスタイルを探せないでいる方が非常に多いと思います。

「様々な約束事や慣習に縛られがちなお墓まわりのあれこれ」に関して諸々を述べていきます。

お坊さん


お寺との関係やお布施を払う意味について

•お寺の檀家制度の名残。お布施と墓参りのルーツがそこの潜みます。

•江戸時代にできた檀家制度とは、特定の寺院に葬儀や供養を任せる代わりに、お布施によってその寺院を経済的に支援する制度。幕府がキリスト教を排除する目的で制定した「寺請制度(てらうけせいど)」が由来と言われています。

•つまり300年前は、寺請け制度の仕組みとして檀家制度が機能し、特定のお寺がその地域の庶民の葬祭供養を独占的に行いお布施を集めていました。

•支配関係がより増してきたことで常時の参詣や、年忌・命日法要の施行などを檀家の義務と説いて、寺院の経済的負担を檀家にさらに強要していくことになります。

•それが今日における彼岸の墓参りやお盆の法事であり、檀家制度によってそれらは確立し今日まで受け継がれと言われています。

•また先祖の供養といった祖先崇拝への関心・欲求を強く持たせることで墓参りを促進し、それによってお布施を無駄なく集め、庶民の心にも檀家制度を受け入れさせられたという見方もあります。

これがお墓参りと、先祖崇拝先祖供養の背景であり、今日は行動様式のみが受け継がれています。

お布施をもらう僧侶


お墓参りの歴史

•一般庶民が墓を建てるようになるのは、江戸時代と言われています。具体的には一般庶民の墓は「文化・文政・天保(19世紀初期)」以降に建てられたものが多いそうです。

•天保2年(1831年)に『墓石制限令』発令され、仕様を守るなら庶民も墓を建てていいというお触れ以降がお墓参りの歴史となります。

つまり、家のお墓参りをする風習は200年の歴史しかないのです。

墓参りの歴史


カロート式家墓(骨壺を納める形式)のお墓は戦後から

•明治時代(1878年)、コレラの流行で伝染病感染予防の観点から火葬が推奨されました。明治初期の火葬率は10%弱だったそうです。そして火葬施設が整えられて1980年代には90%を越え、現在は99.9%と世界一の火葬率を誇ります。

•戦後すぐの70数年前で50%超ですから、経済成長に合わせて、少ない土地を有効利用でき、衛生面でも安心な火葬の普及とともに今のお墓のパッケージが特に都会で定着してきたわけですが、カロート式家墓の歴史はたった70年ほどしかないということになります。


世界の火葬率 日本は世界一の火葬大国 2018年数値

世界の火葬率 日本は世界一の仮想大国 2018年


「お墓を継ぐという概念」のはじまり

明治以降、寺請制度は廃止。寺と檀家という関係だけが檀家制度として残りました。

お寺はそれ以降、葬式にだけ必要と揶揄されるような存在になり本来の仏教が形骸化したという見方もあります。※その役割は葬儀社がやっている。

増え始めたカロート式の「先祖代々の墓」に、明治時代の国民統制の思想が相まって「一緒の墓に入る」とか「墓を継ぐ」「代々の墓を守る」という概念が定着しました。つまり、時代背景とともにあたかも大昔から受け継がれてきたことの様に現在に残ってしまっているというのがお墓の承継問題であり「お墓の承継の概念」は古来からのモノではなく、例えば、100年目だけど4代目が供養の形を変えるんでご先祖様すいません、というようなことが許されそうな短い期間の先祖代々なのです。

「お墓を継ぐという概念」のはじまり


お墓の終活 守り方/仕舞い方

是非検討してみるべきだと思います!


★改葬:お墓に納めている遺骨を別の場所に移すこと

引っ越しが目的ではなく、あくまで供養の形態を今のライフスタイルにマッチさせ、生きている人にとってより良くなっていくことに意味があり、今後供養をどのようにしたいのかを検討していく必要があります。​


★墓じまい:お墓を更地に戻すこと

お墓を撤去して更地に戻すことだけではなく、お寺や霊園と区切りをつけ行政申請も含めたお骨の引っ越しの一連の手続きを経て、先祖代々の供養の方式を変更し新しい生活を始めること。勇気がいります。


墓じまいの写真



もし新しいお墓を考えているなら

供養のスタイルをどうするかが入口


相談先の業種によっては、石のお墓の建立を強く勧められる。

※石材店は不足するお墓の需要を予測し開発を進めているから。


​身内とも相談し、後悔のないように「ご供養のスタイル」を検討することが重要。


ご供養のポイントは以下の整理。下ほど負担が軽い。

⓪民間霊園で石のお墓を建てる。シンボルを後世に示す。

①リーズナブルな公営(民間)墓地で、簡素で適度な広さの墓を建てる。

②お墓を石で作らない(永代供養墓)。※寺院や民間でもあり

③お墓を持たない(永代供養、合葬/合祀、手元供養、散骨、宇宙葬)。



もし新しいお墓を考えているなら


●お墓や供養のスタイルを整理

◇お墓のスタイルは4種類+3種類

  ・一般墓 墓標を石で作る

  ・樹木葬 自然をシンボルにする

  ・納骨堂 個別骨壺を安置※近代的な施設もある

  ・永代供養墓 寺院や霊園が管理し供養する埋蔵施設

  ・その他 納骨の墓標の概念が無い手元供養と海洋散骨、宇宙葬


 ◇承継の仕方で供養は3分類

  ・個別供養:骨壺単位で供養

  ・合祀/合葬:骨壺から取り出し他人の遺骨と一緒に供養。

  ・複合型:期間限定で個別供養。一定期間で合祀。


全国のお墓のアンケートでは、墓石の平均購入価格(工事費用含む)は170.4万円で、永代使用料を含めると300万円が1つのめやすになります。 ※全国優良石材店の会「2016年お墓のアンケート調査」より


●お墓や供養のスタイルを整理



まとめ

•単身世帯や一人っ子の増加によって、「跡取りがいない」「経済的な負担を子供に残したくない」「不便なのにどう守ればいいのか?」「自分の代でお墓を終わらせる判断もありか?」と改葬や墓じまいに踏み切れず悩む人が多いです。

•しかし歴史を振り返ると供養の形は時代ごとに変化を繰り返してきました。「古来から」「伝統的な」「慣習」というものがご先祖様の知恵や行動の集大成であり疑うことはタブーのような感覚があるのも刷り込みと錯覚です。

•今後も供養の形式が変わり続けていくならば、別に今のお墓に固執せず自分達に合ったスタイルや今の事情にあった選択をしても、ご先祖様が反対することは過去の変遷から見ても無いと思われます。

•お墓の販売は今後20年間は活況です。そんな推し営業の環境の中でしっかり方針を決めていく必要があります。

•お墓参りも何かあったら報告に行く程度のことでいいと思います。


これから終活の中でお墓の今後を考える方は多いともいます。

是非とも「販促に乗せられず、慣習に縛られず、お寺との付き合いも気にせず、多様な情報の中でお墓を守り、活用し、場合によっては仕舞う選択をすることも重要」だということを理解してより自分らしいより良い人生を締めくくっていただきたいと思います。

幸せな老夫婦

 






 

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